油絵用の画材は、最初に揃えないといけない画材が多くて、お金がかかるイメージがありますよね ┐(´д`)┌。

また、油絵を始めた初心者の方にとって、油絵の画材の入門セットがどれを買えばいいか分からない!という悩みも出てくるかと思います。

しかし画材屋さんで見かけるような、木箱に入った本格的な油絵の具のスターターセットは高価なため、初心者の方が気軽に購入することに、ためらってしまいそうなお値段のものも多いです。

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そし買ったあとで、

  • あまり使わなかった
  • 違う素材のものにしておけばよかった
  • 買い足さないといけない画材が出てきてしまった

なんてことになって、更に出費が増えるのは嫌ですよね。

今回はそんな油絵の初心者の方にオススメな油絵の入門セットのオススメや、最低限揃えておいたほうがいい画材について、元画材店の店員だった管理人がご紹介します。

油絵の初心者セット、画材屋の元店員のオススメはコレ!

油絵の具のセット

初めて買う油絵のセットは、絵画教室や学校に持っていったり、屋外で制作する時にも、持ち運びしやすい軽い容器に入ったセットがオススメです。

【持ち運び重視】軽量素材のケースに入った初心者用の入門油絵セットがオススメ

初心者の方にオススメの油絵のセットは、ズバリ軽量なケースに入っていて、持ち運びしやすいタイプのものです。

頑丈なケースに入っている素材のセットもありますが、油絵を続けていくうちに、使う絵の具の色や筆の種類が多くなっていき、だんだんケースに入らなくなってきてしまうかと思います。

ですので、手持ちの画材が増えてきたら、ホームセンターや画材屋さんなどで、大きめのツールボックスを購入して入れ替えれば、油絵のセットをひとまとめにして持ち運ぶことが出来るのでオススメです。

値段も上記のホルベインのセットは、6,400円(2023年7月現在)と、最低限油絵を始めるのに必要な画材が入って、お手頃な価格で購入できるため、予算が余った分、筆や絵の具、オイルを買い足したり、キャンバスやイーゼルなども、買いそろえる事ができますね。

必要最低限なものが入っていれば、自分にあった画材を追加で買えば、コスパ最高ですね。

 【紹介した油絵初心者セットの内容】

  • ホルベイン基本色 油絵の具10ml 12色セット
  • ペインティングオイル40ml
  • 筆洗液 100ml
  • 油壷
  • ペンディングナイフ
  • ペーパーパレット
  • 収納用のナイロンバッグ

昔からある立派な木箱の油絵セットは、持ち運びに不便で値段も高い

昔からある木製の木箱に入ったセットは、見栄えも豪華で作りもしっかりしていますが、とにかく重くて持ち運びに不便です。

油絵といえば木箱みたいなイメージありますが、木箱のケースの価格も上乗せされて、かなり高価なので、正直オススメしません。

内容もほぼクリアケースやナイロンケース入りのものと変わらないですし、持ってたらちょっとかっこいい金属製の油壺も、美大の学生時代に使ってる人はあまりいなくて、むしろ100均のお皿で代用できます。

セットの購入は不要?!油絵制作に必要な画材はこれがあれば大丈夫

油絵の画材

初心者でも、ずっと油絵を続けていきたい!という画学生さんや、趣味でも本格的に絵を描きたいという方は、自分でカスタマイズする方が、使いやすく、しかも必要な画材のみを揃えられます。

油絵を続けていくと、使う筆や絵の具の種類が増えて、次第にケースに収まりきれなくなってくるので、必要最低限のものだけ買い、あとは自分でカスタマイズしていく方が、総合的に安く済みます。

学校の美術部や絵画教室などで油絵をやっていて、これから本格的に始めて、道具を揃えていきたいという方は、セットよりもご自身でカスタマイズして購入するのがオススメです。

私が油絵科の美大の予備校に通い始めて購入した一式をご紹介しますので、良かったら参考にしてみてください。

初心者が油絵を本格的に始めた私が、画学生時代に買ったのはこちら

油絵のセット
こちらは現在私が趣味で使用している油絵の画材一式です。

下記の画材は、油絵制作に必要な画材の一式です。

私は高校の美術部で油絵を始めて習いましたが、油絵の道具は木箱に入ったセットが美術室にあり、そちらを使用していました。

自分で本格的に道具を揃えようとなった時、セットは購入せず、必要な画材を一つづつ買って揃えました。

それぞれ解説していきますね。

初心者用の油絵の具セット

ホルベイン 油絵具 Aセット[習作用]

油絵の具の基本色セットです。油絵は、絵を描き進めていくとホワイトの使用量がかなり多くなってきます。ですので、最初はホワイトが多めに入った基本色セットがおすすめです。

そして描く絵の色に応じて、少しずつ絵の具の色のバリエーションを増やしていくといいですよ!

絵の具を購入するなら、割引価格で買える世界堂の店舗やオンラインショップで買うのがオススメです。

平筆や丸筆が一通り入っている筆のセット

油絵用の筆

油絵用の筆は、使っている色や塗る面積によって、平筆や丸筆、面相筆など使い分けて描くので、なるべく沢山筆があった方が便利です。

ナムラというメーカーの軸が緑色の豚毛の筆がおすすめですが、一本の価格が結構高いので、最初はスターターセットから、5〜6本くらい入ったセットから買い始めるといいかと思います。

下塗り用の刷毛

油絵用の刷毛

地塗り用に刷毛があると便利です。油絵用の地塗り刷毛を最初は使用していましたが、現在は羊毛の柔らかい絵刷毛を使用しています。

リンシードオイル・テレピンオイルの油2種類

油絵のオイル

オイルは色々種類があって、初心者だと何を購入していいか迷ってしまいます。ですので、一番スタンダードな

  • リンシードオイル
  • ターペンタイン(テレピン)オイル

があれば制作可能です。

リンシードオイルは55mlの小瓶でも最初は足りるかと思いますが、下塗りで広い面積で塗ることが多いターペンタイン(テレピン)オイルは、大きめのサイズで買うことをおすすめします。

最初から調合してあるペンチングオイルも出ていますが、地塗りはターペンタイン(テレピン)だけでも大丈夫です。

ペーパーパレット

ペーパーパレット

最初はホームセンターで売っているベニヤ板にオイルを塗って、パレット代わりに使っていました。しかし、持ち運びが大変なのと、すぐに固まって見た目も汚くなってしまいます。

ですので、木製のパレットよりも、ペーパーパレットがおすすめです。

また、油絵は絵の具を塗る量が多いので、大きめのペーパーパレット(Mサイズ以上)を買って、制作が終わるまでラップをかけて使います。

筆洗液(ブラシクリーナー)

ブラシクリーナー

油絵を描いてる途中で筆を洗う筆洗液です。洗う筆が多くなると、金属製の容器に洗浄液を入れて洗った方が便利です。

コンパクトなものは400円くらいで、プラスチックの容器にそのまま筆を入れて洗うことができるサイズのものも販売されています。

ペインティングナイフ

ペインティングナイフ

キャンバスに地塗りするのに使ったり、マチエール(絵肌)を作るために使用します。ペインティングナイフは最初は大きめのもの一つあれば大丈夫です。

マーガリンを塗るようなバターナイフみたいな形のパレットナイフというものもありますが、こちらは正直あまり使用しないです。

必要に応じパレットナイフとしても使っていくことをオススメします。

油壷または100均などで売ってるお皿(溶き油用)

100均のおさら

油壷は描画用のオイルを入れて絵を描く際に使用します。

ただ、油壺はお皿などでも代用できますので、なくても大丈夫です。私は100均で売ってるお皿にオイルを入れて、ラップをかけて保存しながら使用しています。

持ち運びを沢山する方は油壺に入れた方が油がこぼれず安心です。

ツールボックス

ツールボックス

ホームセンターなどでも1500円くらいでDIY用のツールボックスは沢山販売されていますが、世界堂で売ってるツールボックスがちょうどいい大きさのがおすすめです。

筆洗い用の洗剤

筆洗液

制作が終わったあと、筆に油がついたままにしておくと傷みが早くなってしまいますので、その都度洗剤をつけて水洗いします。

家庭用の食器洗い用洗剤でも代用できますが、落ちにくい場合は、筆用の専用の洗剤が出ていますので、そちらを使ってみてはいかがでしょうか。

【あると便利】持ち運びできる折りたたみ式のイーゼル

ターレンスのメタルイーゼル
ターレンスの3段メタルイーゼル。折りたたみ式で6000円くらいです。

自宅で制作する場合は、イーゼルもあると便利です。折りたたみできる金属製のイーゼルや、小作品用の小さいミニイーゼル、大作を描くのに安定して使える木製イーゼルなどがありますので、描く作品に応じてチョイスしてみてください。

ミニイーゼル
左はダイソーのイーゼル、右はウェルカムボード用のミニイーゼル
木製のイーゼル
管理人が学生時代に買ったトミサカの木製イーゼル。

【あると便利】チューブしぼり器

チューブしぼり器

絵の具を最後まで使うのに、チューブしぼり器があると便利です。

【あると便利】キャンバスクリップ

キャンバスクリップ

描いたキャンバスを絵の具面がつかないように向かい合わせにして止めるためのクリップです。持ち運ぶ際に便利です。

作業着・エプロン

エプロンを着ている画家
おしゃれなエプロンのイメージ

油絵の具は洋服につくと中々落ちにくく、厄介ですので、制作時には汚れてもいい服装や、エプロンの着用がおすすめです。

つなぎを着る男性
つなぎを着ている人のイメージ

予備校生や美大生は、だいたいワークマンとかで売ってるつなぎを着て、絵を描いていました。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

油絵の具も、使っていくうちにあまり使わない色、よく使う色で、個人個人差が出てきます。ですので、最初は最低限入っているものを購入して、徐々に使ってみたい色を増やしていくことをおすすめします。

初心者の方が油絵のセットの購入で迷っていたら、ぜひ参考にしてみてくださいね!楽しい油絵ライフを応援しています!